最近のニュースでは、実効再生産数が減少したって言ってるけど

実効再生産数 ⇒ 1人の患者が、何人に感染させるかと云う指数
         1.0の場合は新規感染者数は変化しませんが、1.0を下回ると新規感染者数は減少してきます

さてNCRプラスというマニラ首都圏がECQ下に置かれた、3月20日過ぎの時点の実効再生産数は「1.9」でした
4月9日     ・・・・ 1.6
4月18~25日  ・・・・ 0.94   
5月5日     ・・・・ 0.83
NCRの直近のデータでは、0.58まで下がったそうです
こんなニュースを見てると、「フィリピンはこのまま感染拡大が収まりそうだな」と、感じてしまいますよね
でもどうなんでしょう? フィリピン全国の新規感染者数の推移です
Cut2021_0529_0928_52.jpg
4月上旬のピーク時に比べると、新規感染者数は確かに半減しているように見えます
でも「PCR検査」における陽性率は、5月8日からピタっと下げ止まりしています
こういうグラフって、この後また下がり始めるよりも反転して上昇するケースが殆どです
Cut2021_0529_0929_50.jpg
Regions(地区別)に見て行くと、NCRではピーク時の1/5近くに激減しています
でも残念ながら、カルバルソン地区は下げ止まりつつあるし
セントラル・ルソン地区は逆に上昇し始める前兆が確認できます
Cut2021_0529_0931_11.jpg
全国に目を向けると、
セントラル・ビサヤ地区も下げ止まりから、上昇に転じつつあります
ウエスターン・ビサヤ地区は完全に増加傾向です
Cut2021_0529_0932_07.jpg
人口の多い上記5つの地区を除いた、他の地区を見ると激増中です
Cut2021_0529_0932_19.jpg
つまり、感染の拡大が首都圏から地方に移って来てるということです
最初のグラフで、フィリピン全国での新規感染者数は、ピーク時の半数くらいに減ったと書きました
でも今は首都圏以外の地区で感染が拡大しています
その影響は、こんなところに現れています
Cut2021_0529_0935_37.jpg
死者数の推移のグラフです
5月部分の背景は少し濃いグレーになっていますが、これはまだ死者数が確定していないためです
たぶんですが、4月の死者数とあまり変わらない数字になるんじゃないかと思っています
地方の病院へ行けば行くほど、ICUなどの高度医療は望めません
そんな影響が出ているんじゃないでしょうか?


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コメント

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No title

日本の流れと同じだなぁ。
「非常事態宣言」の出ている首都圏は下げ止まりして、
地方では感染者が増えています。
ワクチン接種を希望しない人、ドタキャンが多くて余ったワクチンの
行方を探すなんて場面も出ています。
国の言うことを聞かないのはフィリピンも日本も同じです。

Tomyさん、また貴重なデータ更新ありがとうございます。やっぱりフィリピンの実効再生産数は当てになりませんでしたか…。確かに新規感染者数も4000台まで落ちたと思ったら、また8000とか出て行ったり来たりですね。まあ、渡比は年末くらいまでは諦めてますから気長に待ってますが、早くNCR内だけでもワクチン進めて、逆の鎮静化の波にしてもらいたいところです。

Re.

>もちや喜作さん、こんばんは
そうです、日本と同じ流れですね
地方に拡散すると、抑え込むのも簡単には行かなくなります
ワクチン接種を希望して登録したんだったら、まずは会場へ行かないとね
ドタキャンは酷いですね
せっかくのワクチンを無駄にします

Re.

>ヌバリのバボイさん、こんばんは
いや実効再生産数は計算で出てくるので正しいとは思うんですが
新規感染者をどこまで正確に把握できているかですね
変異株も見つかったと言うニュースだけで、新規感染者のうち何%が変異株なのか?
正確に分析できていないように思います
いままで比較的感染を抑えられていたタイ、マレーシアが急拡大していますよね
いずれシンガポールにも波及します
フィリピンにも入って来て、第三波があり得ます
なので、今はワクチンしか対処の仕様がないのですが絶対量が足りません
出来ることを全て行う
イベルメクチンの無償配布なんかワクチンよりも安い費用で出来るのに・・・・ って思います