抗酸化力を高めて、老化を抑制しよう!

1月末から、「医療と健康」に関する記事を書きだしてから、40歳代の読者がみるみる増えてきました
年配の方を対象に書いているつもりでしたが、若い方も健康に関心があるのかな?

さて、女医タレント、西川史子Dr(47)が2月17日、TBS系「サンデー・ジャポン」に生出演
白血病と診断されたことを公表した競泳女子のエース、池江璃花子(18)=ルネサンス=について医学的見地からコメントしました

意見を求められた西川Drは「スポーツ選手って酸素をたくさん吸ってたくさん吐いてるので活性酸素も発生するし、あと体にムチ打ってるので、病気になりやすいんですよ」とコメント

コメント中の、「活性酸素」って何でしょう?
英語に訳すと、活性酸素( Reactive Oxygen Species ⇒ ROS)
でも医学的には、通称「スーパーオキサイド」って呼んでいます
活性酸素は細胞内のDNAを損傷しますが、このDNA 損傷はすぐに修復されます
DNAを損傷される細胞数・・・・1日に数万~数十万個
損傷を受けた細胞の中には、がん化する細胞も産まれています
今回の西川Drのコメントは、活性酸素が多くなり池江選手が白血病になったんだろうという考察です
活性酸素は1日に約10億個発生しますが、これに対して生体は活性酸素を消去する機能も持っています
この能力を「抗酸化力」と呼びます

池江選手の白血病(ロイケミア)は胃がんや乳がんと違って、小さいから早期発見と言う事はありません
他のがんのように、病期(ステージ)と言う捉え方はしません
今回の大会で、自己ベストよりも4秒以上遅れ、疲労の回復も遅かったとの事
白血病に寄り白血球が増え、相対的に赤血球や血小板数が減って疲労の回復が遅くなったのだと思います
白血球は骨髄で作られるので、骨髄穿刺(脊髄から注射で組織を吸い取る事)し、「染色体検査」、「遺伝子検査」を行います

白血病の病型分類を行い、治療方法や抗がん剤の種類が決定されます
治療によって、体内の白血病がん細胞数が10万個以下になったときに、完全治癒と判定されます
10万個以下になると、生体の持っている本来の免疫機能で残った白血病細胞を破壊してくれるからです
白血病には抗がん剤がとても良く効きますが、染色体異常遺伝子異常の程度が強いと、その効果は弱くなります
いまちょうど、その検査結果が出る頃です

さて、今日のテーマである、「活性酸素」の話に戻りますね
むかし、全国でも京都大学と東北大学だけに「抗酸菌病研究所」と言うものがありました
「抗酸菌」とは、結核やライ病をさします
今はどちらも抗生剤で完治できるようになったため、「抗酸菌病研究所」の使命は終了しました
そして、「加齢医学研究所」と言うものに変わりました
目指すのは、「アンチエイジング」、ではなくて、「スマートエイジング」、です
「年を取らない」、ではなく、「健康的に年を重ねて行きましょう」、と言う研究です
これらの施設の研究で、活性酸素に対する「抗酸化力」、が老化に大きな影響を持つことが分かってきました
細胞レベルの話になると難しすぎるので、分かりやすいものを一つ紹介します
酸素消費量が多い、抗酸化力の弱い生物ほど、「短命」だと言う事が分かっています
⇒ 「種の寿命」と相関があることが分かってきました

そして、抗酸化力は生まれた時が最大で、齢とともに低下してきます
抗酸化力が衰えると ⇒ 老化が進む ⇒ がんになりやすい

抗酸化力が低下するのは、加齢だけではありません

健康で長生きするために、出来る事から始めましょう
・ 直射日光には出来るだけ当たらないようにする
・ 禁煙する
・ 食生活の改善
・ ストレスを減らす ⇒ いつも笑顔でいるだけで、抗酸化力はアップします
最近コーヒーばかりで、あまり緑茶を飲まなくなりましたが
「緑茶」、「発酵食品」なんかも抗酸化力を上げるそうです

抗酸化力が全く衰えなくなる方法が見つかったとしましょう
そうなると、がんにかかりにくくなるでしょう
同時に、老化もしなくなるかもしれません
これは「神の領域」で、人間が触れてはいけない領域なのかもしれません
不老不死 ⇒ 死ねない ・・・・ 嫌ですよね、そんなの




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コメント

非公開コメント

No title

おはようございます。
私の街に「清の始皇帝の命を受けた徐福が、不老不死の霊薬を求め渡来」と言う話があります。
頂点までのぼりつめた人間の最後の希望は、不老不死なんでしょうかね?不老不死、最悪なのにね。

No title

おはようございます。
日本は、だんだんと暖かくなって来ました。
花粉が飛び始め、目が痒いです。
活性酸素で細胞が癌化する・・・怖いですね。
永遠の命は無いのでから、ピンピンコロリがベストです。
老人は、言いたい放題、やりたい放題で、酸素をたくさん吸って、毒を吐きましょう。
それで死ねば、本望です。(笑

No title

Tomyさん・今日は、健康で長生きする為に、出来る事から、始めている訳では、在りませんが、該当項目が、沢山在りました。直射日光は、怠け者ですから、家の中に、居る方が、多いのです。タバコは、40年前に、友達とお金を賭け止めました。最近頂いた、お茶を減らそうと、緑茶を飲んでいます。何時も笑顔で、現金払い、此れが私の、心情です。(笑)

No title

お茶大好き、味噌味、ヌカ漬けダイスく人間ですから、けっこう抗酸化力高い方かも、でー、酸素吸いっぱなしのことも多くなり、相殺してしまってるようですが、ま、なるようになるさ、ここまで生きてきたんだもんと、TOMちゃんとエロしくやらしく生きていきます。^^

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> tabangさん
こんにちは
不老不死、嫌ですよね~
松本人志さんも今日、「もしがんになったら、何もしない」ってつぶやいていました
最近、ヨーロッパではかなり普及し始めた受け止め方なんです
日本は健康保健で何でもできちゃうので、治療するのが当たり前になっています
ヨーロッパで主流になりつつあるのは、がんの治療はしないが
疼痛や臓器の機能保持の治療はします
尊厳死の考え方、人間らしく亡くなりたいという考え方ですね

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> jo5*63*56*さん
こんにちは
長かった冬もやっと峠を越しましたか
これからは日毎に温かくなってくるんでしょうね
桜はまだ1ヶ月後でしょうが、こちらの花木は真っ赤に染まり始めました
私もやり尽くしたら、いつでもお迎えの心の準備をしたいと思っています

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> tak*shi*e*akeさん
こんにちは
どんなに健康に気を配っても、お迎えは来るときには来るもんです 苦笑
と私は自分に言い聞かせています
あまりがんじがらめになると、それもつまらないので
少しは身体に悪いこともして、人生を楽しみましょう!
その方が言い訳が立ちます 笑

No title

> waikiki66さん
大丈夫ですよ、Wikikiさんの場合は肺に吸い込んだ酸素を身体に取り込めない状態なので、酸素を摂りすぎってことはありません
お茶、味噌、糠漬け、ザ・昭和ですね!

No title

神の領域まで手を入れる人間の傲慢さは他の医療行為にも見られます。
もっと謙虚に向かい合うべきでしょう。
医療行為による長生きじゃなく健康で長生きしたいですね。

No title

> カルボさん
確かに昔からすると、そこまでするの? と言う医療が増えてきました
もちろん恩恵もたくさんあります
ただ、がんだけはあまりやり過ぎると、越えてはいけない一線があるような気がするんです
他にも脳移植とか、冷凍保存とか・・・・
可能性があれば実験してみたくなるのが理系人間なんですが
文系人間が倫理観をもってお互いに協議しないといけないこともありますね