フィリピンの干ばつとエルニーニョの関係

最近、メトロマニラでの断水がニュースにならなくなりました
でも6月の雨季が始まるまで、残り2ヵ月大丈夫なんでしょうか?・・・心配

フィリピン気象庁(GOVPH)によると 「El Niño Advisory No. 2 12 March 2019」
2018年の最後の四半期に発生し始めたエルニーニョの状態は、熱帯太平洋にまだ存在しています。2月には、海洋指標と大気指標の両方がエルニーニョ基準値に達しました
最近の状況は、この現象が2019年4月 - 5月 - 6月のシーズンまで続く可能性があり、さまざまな影響が現在国内のほとんどの地域で発生していることを示唆しています
2月20日時点の、ドライマップも発表していました

今年2回目の発表は、3月8日です
地図は、3月末時点を予測したものらしいです

これだけ断水で騒がれたのに、これ以降は発表がありません
もしかしたら、4月になったら新しく出てくるかもしれませんが・・・・
そうこうしているうちに、マニラ新聞より3月27日に
ビサヤ地方セブ州は26日までに、エルニーニョ現象による干ばつでこれまで農業などに1億ペソに及ぶ深刻な損失が出ているとして被災地宣言を発令した
と記事になっていました

エルニーニョとフィリピンの干ばつは、関連性があるそうです
現在のエルニーニョの状態です
例年と比較した、海面温度の差です

緑の破線に囲まれた部分、ペルー沖の海面温度は
例年に比べて、3~4度も高い状態です
私はてっきり北アメリカ・南アメリカ沿岸の、赤道に向かう寒流が弱まっているせいだと思っていました

ところが、高校の地学の先生がわかりやすく解説していました
ペルー沖では深海からの冷たい海水が舞い上がっているが、それが弱いと
海面温度の上昇が起こるんだそうです
最初は平常時

次に、エルニーニョの時

このように、平常時ではオーストラリアやフィリピンで降るはずの雨が
エルニーニョの時は、ペルー沖に近いところで雨が降ってしまうんだそうです
これをマップで見ると、フィリピンは高温・少雨のダブルパンチ

少雨の地域もあれば、多雨の地域もあります
ペルー沖が多雨になっていますね
この地図は、過去のエルニーニョの時の観測データを地図にしたものだそうです

4年前に移住した当時、3月なんて北風しか吹いていませんでした
4月の中旬あたりからやっと、北風から南風に代わってきます
それなのに・・・・今年は3月20日ころより南風が吹いています
やっぱり例年とは違うな~と、風向きだけでも実感しています




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コメント

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No title

おはようございます。
えっ!まだ雨が降ってないのですか? やばいよ、やばいよ!
やだな~、シャワーが使えないかも? 数年前には、膝までの大雨にやられたのに。
まだ、懺悔が足りないかも???

No title

> jo5*63*56*さん
おはようございます
そもそも2月~4月は、ほとんど雨が降らないですからね~
マニラの住民も、今は水道から水が出ているので忘れているかもしれませんが
状況が改善したわけじゃありません
今度断水が始まったら、3月の時以上の影響が出るんじゃないかと思っています
早く新しいダムを作らないと、水道の需要は年々高まっているので
毎年の恒例行事になるんじゃないかと思っています

No title

エルニーニョの影響が日本に向かうのはいつ頃だろうか、
梅雨の季節が怖いです。台風にも影響してくるんだろうな。

No title

> もちや喜作さん
日本はエルニーニョよりもラニーニョの影響の方が多いと言われています
ラニーニョはエルニーニョの翌年に現れることが多いので
来年あたりですかね~、日本への影響が出るのは
昨年みたいに、大型台風の直撃が増えるかもしれないですね