お袋もいよいよ、お迎えかな~

1月22日
妹が、お袋の入院先の主治医から呼び出しを受けました
「その時にいろいろ聞いておくから、質問項目を作っておいて」
「今のお袋の状況を教えて」
「肺に水がたまっていて、腹水もあるって」
「それだけ?」
「そう、退院の話かな~?」・・・お前、呑気だな~
「違うと思うよ」
急いで面談の時間までに質問項目をまとめて、メールを送りました

1.肺炎で入院しましたが、胸水がたまったままで退院するとまた肺炎を繰り返しませんか?
2.前回の肺炎は誤嚥性肺炎だと思いますが、今回の肺炎も同じ原因でしょうか?
3.胸水は何リットル溜まっていますか?
4.腹水は低アルブミン血症だと思いますが、アルブミン地は、3.0g/dL程度ですか?
  それとも2.8g/dL以下ですか?
5.低アルブミン血症意外に、腎機能低下などの合併もあったのでしょうか?
6.その状態で退院できるのでしょうか?


妹が主治医に面談した後に、直ぐメールが5つ届きました
主治医は呼吸器内科なので、胸のレントゲンかと思っていたらCTでした
Cut2020_0123_1052_22.jpg 
そして、妹からは毎回臨床検査値のデータを写真で送ってくれます
Cut2020_0123_1206_32.jpg 
思った通り、12月30日の入院時で、アルブミンは2.8g/dL
そして1月22日には、2.1g/dLまで低下していました
腎機能もクレアチニン値がかなり上昇しています
「主治医からは、何て言われたの?」
「今の皮下点滴だと持って1,2週間、経鼻チューブで濃厚流動食を点滴すると1ヵ月くらいだって」
「何で皮下点滴なの? 血管確保してないの?」
1.皮下点滴だと高濃度ブドウ糖やアミノ酸を点滴できないから、栄養状態は改善しない
2.経鼻チューブは自分で抜いちゃうかもしれないから、胃瘻が良いよ ・・・・ と伝えてから
「でも、胃瘻は1ヵ月以上継続できる患者が対象だから、もしかしたらそんなに持たないと思ってるかもね」
「分かった、明日また行って聞いてくる」

翌日、妹から電話が来ました
「おっしゃる通りです、だって。皮下点滴は血管に針を刺してもボロボロなので漏れて皮下点滴のようになるんだって」
「どうする? 無理して経鼻チューブしてもまた肺炎を繰り返して苦しい思いをさせるよ」
「わたしも見てるのが辛い」
「皮下点滴だと今の状態のまま、ロウソクの火がだんだん消えてくるように、穏やかに迎えられると思う」
「主治医はどっちって決められないんだって、二人で相談してって」

そして私は妹に、このような話をしました
欧米ではね、延命のための積極的治療は選択しないのが一般的なんだよ
宗教の問題もあるけど、「神に召される」って悪いことじゃないと考えてる
そして、「日本では何とかあと1ヵ月くらいは頑張れないでしょうか」って言ってくる親族も現れるけど
額面通りには受けられない現実もあるんだ
遺産相続のために、意識のあるうちに遺言状を作るためとか
死んで銀行口座が凍結される前に、全額下ろしたいとか
生前贈与の手続きを取るためとか
それで医療関係者が、遺族から責め立てられることだってあるんだよ
「そうだよね、私だってママの苦しむ姿を見るくらいだったら、たとえ短くても穏やかなままでいて欲しいと思う」
「最近は日本も考え方が少し変わってきたけど、お袋の尊厳を一番に考えるべきだと思う」

妹と話していて、意識のあるうちに帰れない? となりました
数日前からExpedia等でエアチケットを見ていました
フィリピン航空は、3日前までの価格保証で、7万2千円
JALは、5日前までの価格保証で、8万9千円
直近のANAの価格を確認したら、16万円だって! (ビジネスしか空いてないのかな?)
何とか航空券は決まったんですが、今度は春節に入っていてホテルが取れない!
裏の手を使って、何とか確保
今日の便で、日本へ向かいます


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コメント

非公開コメント

No title

おはようございます
急な話ですね
心中お察しします
気を付けて日本に帰国して下さい
お大事に・・・

ps.花やしきのチケットの件は次回にしましょう

お疲れ様です

今回のブログは、考えさせられますね...
お母様と良い時間が過ごせるように、お祈りさせて頂きます。

No title

 Tomyさん・お早う御座います。

2月には、帰国だとの、予定はブログから、推測致して居りましたが、
帰国が早まったのですね、お母様の、深刻な、ご様子を見て、
御心中お察し申し上げます。タガイタイでは、タール火山の噴火騒ぎ、
漸く、好い方向に向いた、最中ですが、急遽の帰国、どうぞお気を付けて、
お出かけ下さいませ、お母様の、身体の安泰と、Tomyさんの、旅のご無事を、
タガイタイの空の下から、お祈り申し上げます。其れでは、お気をつけて、

Re.

>冒険王さん、おはようございます
年末の12月30日に入院した時に、早ければ1ヵ月、長くて3ヵ月と自己判断していましたから
私にとってはそんなに急ではなかったです
あとはいつ帰国するかの判断だけでした
妹や入居しているホームのスタッフらは、退院した後を想定して要介護の部屋に移すか、とか言ってました
でも私は、それも難しいだろうな~と思っていたんです
次回は、5月10日ごろの帰国予定です
チケットは、ミーちゃんとダイちゃんが喜びます、有り難うございます

Re.お疲れ様です

>Anjieさん、おはようございます
海外移住するときに、一番ネックになったのは親の事です
日常の事であれば、ホームに入居すればお金はかかりますが安心
でも終末期を迎えた時、急な対応が出来ません
あまり早く帰り過ぎても、滞在がいつまでになるか分からないし
遅すぎると、最後のお別れが出来ません

Re.

>ダニエルさん、おはようございます
本当は1月中旬に、一時帰国できないかと妹から要請がありました
でもタール火山の噴火騒ぎで身動きできなかったんです ・・・ 歯がゆかったですね
やっと噴火が沈静化してきたと思ったら、母の容体が私の思った以上に早く悪化しました
2月に入ってからでも十分間に合うと思ったんですが
1月22日に主治医と意見交換した時には、短くて1週間、長くて2ヵ月くらいかな~って言われてました
その時点では、妹らとも不通に話を交わせていたと言うので、まあ1ヵ月くらいは大丈夫だろうと思っていました
25日にも妹から送ってもらったカルテの臨床検査値を見たら、思ったほど悪くはなかったので
少し安心していました ・・・・ けど、なかなか思うようにはいきません

Tomy さん、おはようございます。
心中お察しします。私も一昨年の暮れに母の容体で急な連絡があり緊急帰国しましたが、間に合いませんでした。
今回は義母が同じく肺炎で鼻チューブでした。色々共通部分がありますね。
くれぐれもお気をつけて、頑張ってください。

Re.

>ヌバリのバボイさん、こんにちは
肺炎で入院しましたが、たぶん誤嚥性肺炎でした
10月に一度肺炎で入院して、12月に2度目ですからね
鼻から入れるマーゲンチューブは濃厚流動食を直接胃に落として、誤嚥性肺炎を防ぐためですね
もっといいのは胃瘻チューブですが、今回主治医はそれを選択しなかったと言うのは、もう長くないと判断したからだと思います
私自身もそうですが、母が穏やかなこの状態を維持したまま命が枯れていくのが良いと判断しました
無理に栄養管理してもまた肺炎を繰り返すと、今度はアウトですし
余計な苦しみを繰り返すだけです

覚悟

 こんばんは
せつないですね。 何も出来ないのが・・・。
せめて、手を握って声をかけてください。

No title

判っていたこととはいえ、辛いですね。
僕は両親とも看取ってやることができなかったです。
何が最善かわかりませんが、良い家族なんだなって思います。

新型コロナウィルスのせいで、中国からの団体客がキャンセルしているから、
ホテルは確保できるんじゃないでしょうか。
当分は日本滞在になりそうですね。

Re.覚悟

>Jo59635561さん、おはようございます
男ってやっぱり、基本的にはお母さんっ子なんだな~って思いました
親父の時より切なく感じます
親父も居なくなって、これが最後のせいもありますけどね

Re.

>もちや喜作さん、おはようございます
以前はそんなに仲の良い家族とは思っていませんでした
とにかく女性陣のがが強いですから 笑
常に一歩引いてます
でも年を取るに連れて、仲良くなっているのは間違いないです
マニラの空港でもマスクが多かったですね
こんなの初めて見ました